司法書士試験

司法書士の試験の内容は?

司法書士の仕事は登記業務がメインの仕事となります。
近年では簡易裁判所における訴訟代理権が付与されたのですが、あくまでもメインは登記業務です。
登記とは、不動産の所有者、会社の所在地、取締役は誰かといったものを公示しているものです。
法務局に行けばみられるものですが、この登記の申請代行を行うのが登記業務というものです。

不動産業務に必須

要は、起業や不動産があるところには司法書士が必要となるわけです。
これに加えて、簡易裁判所での訴訟代理権が与えられることとなり、訴額140万円未満の民事裁判であれば、代理人としての訴訟も可能となりました。
これまえは弁護士のみ行える仕事であったのですが、仕事の幅が広がったと言えます。

誰でも取得が可能

司法書士の資格は、学歴不問である上、実務経験や研修も不要なことから、誰もが挑戦できる資格となっています。当然難関試験ではありますが、挑戦するだけの価値はある資格です。
また、成年後見業務と呼ばれる、20歳以上の青年で、判断能力が不十分である人のサポートを行う極めて重要な仕事です。
人の財産を守るというとても大切な仕事であるため、大きなやりがいを持って行えます。

受験者は全国で3万人ほどですが、その中でも合格できるのはほんのわずかであり、パーセンテージにすると約3%と合格率も本当に低いものとなっています。
しかし、誰でも受験が可能という部分があるため、実際に本気で勉強をしている人が全受験者数の中で何割いるのかを考えてみると少しは希望がでてくるのではないでしょうか。
実際、司法書士の試験においては合格率よりも自分がどれだけ問題を理解できているかどうかが大切になります。

社会的な信頼が大きい

司法書士の仕事は、このような業務を行うため、社会的にも信頼される仕事です。
また、法律の知識を使って市民を守ることも仕事のひとつであり、企業や専門的な業務を行う弁護士とはまた異なった役割を持っているのです。
年間報酬の平均が1400万円と高額であることも、そのことを証明していると言えます。

現在は、司法書士の職域が広まったことにより、受験生が急増しています。
誰にでも平等であり、試験だけの一発勝負となっていることがその理由だと思われます。
就職活動に使えるのはもちろんのこと、リストラされたときの保険や転職活動にも使うことができる、有能な資格であることは間違いないでしょう。